*All archives* |  *Admin*

2017/06
<<  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  >>
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
勤務3ヶ月経過
注)今回も真面目で暗い話です。


緊急時以外の訪問を除き、まずは診療所での相談業務を行いたいと申し出たものの、ここアトゥクチョ地区にも診療所にもソーシャルワーカーがいたことがないため、まずは宣伝。

毎週水曜日に看護助手さんたちが待合室で患者さん向けに交代で行っている簡単な講義に少し時間をもらい、宣伝。「ああ、中国人が一生懸命スピーチしているぞ。」と内容そっちのけで凝視される。
また、診療所内に「ソーシャルワーカーおいています。」という張り紙を掲示した。

初めて講義で宣伝したまさにその日、4人の子供を連れたお母さんが来院。
聞けば1番下の子供の様子がおかしいから、急いで仕事から帰ってきたとの事。
診察を受けるもすでに、2才8ヶ月の子供は亡くなっていた。

彼女は離婚し、女手1つで子供4人を育てている。長時間勤務の割りに合わない低収入で常に貧困問題を抱えていたそう。昨日、子供の様子がおかしいことにも気づいていたが、仕事を休むわけにはいかなかったようだ。
母親が仕事に出ている間、3才、4才、6才の幼い兄弟達だけで弟の異変が理解できず困惑していたようで、亡くなった今も「死」を理解せず、揺り起こそうとしている。

警察の到着を待つ間、診療所には野次馬が集まり、今子供を亡くしたお母さんの横で「お母さんの責任よ!」と心ないことを言う。

野次馬に何を言っても状況は変わらないので、お母さんを他の場所へ連れて行く。結局、亡くなった息子さんを寝かせているベッド横しかなかった。
私は彼女にコトバをかけたかった。それで何か状況が変わるとは全く思わない。でもかけたかった。
しかし適当なスペイン語のコトバが思いつかず、ただ横に座るしかできなかった。

警察が到着し、一家が去る間際、同僚がお母さんに声をかける。
「彼女はソーシャルワーカーだから、何でも言いなさい。」
「それが彼女のスペイン語の練習になるんだから。」

???

なんて事を言うんだろう!と思った。私のスペイン語の練習のため?子供を亡くしたばかりのお母さんに向かって?

この振り方もショックだったが、これから先このような生死に関わる問題に直面していくかと思うと、逃げ出したくなった。こわい。無理。私じゃ無理。私にできることはない。

日本でこのような相談を受けたら亡くなってしまった方にはどうしようもできないので、他に対応できる問題を確認し、サポートしていくだろう。でもここでは、何もできない。今の私には的確に状況を把握する事も、サポートする術もない。

しばらくは、同僚や医師から相談を回されるたび怖かった。どんな問題が来るんだろうか?私にはできない、とできれば断りたかった。

その後も気がつくと、あの一家のことを考えていて、
彼女にはあと3人の小さな子供がいるので同じようなことにならないようにしなくてはならない。
「私には無理。」と思ったところで、まだ私はエクアドル内でどのようなサポートがあるのかを把握していないのだから、それらをきちんと把握もせず、無理と言うのはおかしな話だ。
と、思えるようになったのはだいぶ後の話。

その後も、少しずつ相談業務を行うようになったが、初めての面接はひどいもの。
基本情報を取るにも、名前、住所などの綴りがわからず何度も聞き返すところから始まり、患者さんの主訴がわからないこともしばしば。

たぶん文法的にも習ったものとは違う上、「あれ」「それ」などのコトバが多く、何のこと?と話が進まない。お恥ずかしながら「あなたの問題はなんでしょう?」と聞いてしまうこともあった。
しかし当然の事ながら、患者さんたちも医師や看護助手に斡旋されただけで、自分の問題を把握していないことが多く私もしんどいが、せっかく相談に来てくれた彼らも相当しんどかっただろうと思う。

相談のほとんどは経済問題。
こちらでの金銭的な援助は国が行う金券(?)。月30ドル(約3000円)。
日本との物価の違いはあれど、この30ドルで一月生活するのは本当に厳しい。電気、水道が各5ドルほど。食べ物は安いものもあるとは言え、1日3食を1ドル弱でまかなうのは難しい。
でも、これしかない。

7月中旬にもなると、怖くても嫌でも相談者は来る、対応するしかない、と思えるようになってきた。

まずは、国の政策、金券について調べようと思い、社会福祉省に聞き込みに行きます、と宣言したところ、「あなたの語学力じゃまだ無理。」「何の情報もくれない。」と止められた。
ショック。
わからなくても、何回でも通おうと思っていたのに!でも、時間がないから対応してくれないというのは本当らしい。

仕方がないので、よその診療所にいるソーシャルワーカー フロールを訪ねることに。
ここエクアドルではソーシャルワーカーに結構な権限があるらしく、彼らが必要と判断すればあとは社会福祉省の手続きを待てば、ほとんどの場合金券が発行されるらしい。
日本で言う、病院のソーシャルワーカー、民生委員、生活保護担当も兼ねているイメージ。

これだけ権限があるので、外国人である私は彼らと同じような仕事ができるわけはなく、「あなたが受けた相談は私に回しなさい。」とフロールに言われてしまった。

相談を回すだけなら、誰でもできる。
さてさて、私はここエクアドルでいったい何ができるのでしょう。
何をゴールとして動いたらいいのでしょう。
と、改めて悩み始めた3ヶ月目でした。
スポンサーサイト
Secret
(非公開コメント受付中)

会話と仕事
こっちの人の話って
まどろっこしい人多いですよね~。
指示語が多いのもそうだし、
考える前に思っていることをポンポン出してっちゃう。
要点をつかむのが大変ですよね。

敢えて日本人のボランティアが言葉も
ままならないまま異国に飛び込んで仕事をする…。
これはなかなか自分の位置づけが難しいですよね。
自分が出来ること、もしくは自分にしかできないこと
を探して、一歩一歩進めていく…って口で言うのは
簡単ですが、実践するのは大変ですよね。
Re: 会話と仕事
→Ernestoセンセ

話がわかりづらいのは、私レベルの場合
彼らにも私にも原因があるe-444
1にも2にも語学ですな!

そうそう、まさにその通り。
頭で思って、口に出して言えても実践するってほんとに難しいね。
でも常に頭に置いてたら、身体もそう動くようになるかな。
No title
難しい問題に直面中か。
助言ではなく、働くのはしんどいなぁ。
克服できるのかもわからない。

ernesto氏のコメントまさにその通り。
Re: No title
→nakashi

普段は使わない脳みその一部や、普段は感じたことのない感情をフルに使ってるよー。
こういう時間も後になればいい思い出になるんだろうけど、「その時」は辛いよね。

克服できるかもわからない、、、ってなんてオソロシイことを~(笑)
大丈夫、大丈夫!
一日一日、一歩一歩足を踏み出して行く限り、自分にも相手にもなんらかの変化は起こるハズ。
歩き続ける気力だけはあるからねぇ。
No title
私とは比べ物にならない位にヘビーな問題に飛び込んでるんだね…。
私も全くの役立たずでへこんでばっかりだけど、
少なくともスペイン語はそのうちに上達すると信じて、ちょっとづつ頑張ろう♪
Re: No title
→Megmilkさん

そんなことないよー!
人の数倍、オーバーにしんどく受け止めてる振りしてるんだよ。きっと。

そうそう、信じるものは救われる。
そして少しの努力があればなお良しe-278
プロフィール

84(はっしー)

Author:84(はっしー)
南米エクアドルに青年海外協力隊として2年間滞在。2011年3月22日に日本に戻り、現在は逆カルチャーショックに打ちのめされる日々。

趣味はエジプト。
好きな食べ物はカレーと鮭のおにぎり、そしてキューピーコーワゴールドアルファ。

どうぞよろしくねー!

カテゴリ
最新記事
最新コメント
これからはエクアドルの観光情報を!
エクアドルの旅行情報
エクアドルの旅行情報
リンク
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。