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2017/10
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ワンタン事件
エクアドルにおいて、日本という国を知っている人は非常に少ない。
中国の一部だと思われている場合がほとんどである。
だから私のようなアジア人が歩いていると、街中で「チナ(中国の女性)!」と言われることもしばしば。


この国の人々で「チナ!」と口にする人は2種類に分かれると‘わたし’は思う。
以下あくまで‘わたし’の意見。


[1つはアジア人を見かけて、それ以外に呼びようがないから呼ぶ。]

これは、病院内で見かけた職員すべてを「看護婦さーん!」と呼ぶ感じに似ている。

また、その人の外見上の特徴を呼び名にするのは愛情を込めたこの国の人々のやりかたでもある。
例えば「太っちょさん」「お若いの」「お年寄り」等々。
だから、挨拶と思われる、「Hola!Chinita!」(こんにちは!中国の人!)と言われた時は挨拶を返すようにしている。
そして、「いやいや、私は日本という別の国から来ましてね。」と説明も加える。

[もう1つは、差別的な、相手に嫌な思いをさせる呼び方。]

私はテレビを見ないので良くわからないのだが、時に中国のあることないこと(あまり良くないこと)を放送しているらしい。
その印象から蔑んだイメージを持っていたり、あとは中国人の商売上手さに嫉妬してよい感情を持っていない人もいるらしい。

こういう場合、すれ違い様に「チナ!(中国女)」と吐き捨てるように言う。
このケースがいちばんずるい。
卑怯だと思う。
女々しい。
もしくは小学生のガキンチョみたいにちょっと離れた所から集団で「チナ!」と言う。そして私が視線を向けると目を逸らす。この場合、アジア人に興味があってわーわー言っている場合もあるので、全てが差別的ではないのだが。

こういう場合は諦めて、何事もなかったのように歩くようにしている。
なお、このように私に呼びかけてくるのは100パーセント男の人だった。


さて本題。
先日、同僚宅でのクリスマス会での帰り、ほぼ満員のバスに乗っていた。
こんな外国人の私を日本で言う正月の家族での集まりに参加させてもらえて本当にありがたいなーと余韻に浸っていた。

バス停まではあと少しあったが、バスの降車口まで人ごみをかき分けねばならぬ。と思い、少し早めに席を立った。
すると、ひとりのオッサンが「ワンタン!」とすれ違い様に吐き捨てた。
時として彼らは「チナ」の代わりに「チャウラファン(炒飯)」と呼びかけてきたりもする。

「ワンタン」て、、、またエクアドル人が知らないような食名を。。。
と呆れ半分、またか、の諦め半分で反応せずに人ごみを進んでいく。

ところが、人が多くてなかなか前に進めない。
するとオッサンはほとんど動いていない私をいいことに「ワンタン、ワンタン!」「ワンタンが降りるぞ。」と執拗に大声で繰り返す。

乗客は意味はわからずとも、一人異質なアジア人のことであろうと私を見る。
好奇の目、哀れみの目。

「私はワンタンではない。」「そして中国人でもない。」という手もあるのだろうが、そもそも中国の人だったら「ワンタン」と呼ばれて言い訳でもないな、と思う。

だからといって「そこのだんな、私は日本という別の国の人間です。それから、例え私が中国人であったとしても、ワンタンなんて食べものの名前で呼ぶのは非常に失礼です。相手が非常に嫌な思いをします。用事があるのなら、ご婦人もしくはお嬢さんと呼ぶ方がいいでしょう。」というほどの根性も気力も優しさも持ち合わせていなかった。

とにかくバスを降りようと一生懸命前に進んだ。
降り口で車掌さん的存在が「お嬢さん、どこで降りる?」と普通の扱いをしてくれたことだけが救いだった。


エクアドルなんか大嫌い。
キトは首都だけあって広い。人も多い。
毎回毎回新しい人と乗り合わせたり、すれ違ったりするのだから、これから先の1年3ヶ月またこんな思いをするかもしれない。
あと1年3ヶ月も耐えられない。
と思った。

同僚、家主、職場の周りの人々、近所のパン屋さん、名前も知らない人々に日々大切にされているはずなのに、
たった一人の見知らぬ人のせいでこの国を大嫌いになってしまう。
自分ってちっちゃいなーと思った。


ワンタン事件から5日たった今でこそ、本人が何気なく言い放った一言が相手をどんな思いにさせているか、今一度考えねばならんと反面教師で受け取れるようにはなったが、それでもやっぱり傷ついたのは事実。

そもそも協力隊に参加しようと思った理由の1つに「マイノリティーとしての立場に身を置くこと」がある。
日本人として日本に生まれ、常に平均的な人生を歩んできた私はマジョリティ中のマジョリティだった。
しかしながら、育った土地には南米からの出稼ぎの方が、働いていた土地には在日韓国の方が大勢いた。

上手く説明できない、外見が違う、国籍が違う、権利がない、支えが少ない、文化が違う、同郷の人が少ない。
そんな状況に身を置く彼らはどんな思いで日本に住んでいるのか。
身を持って知りたかったのも1つ。

だから、その目的を痛いほど達成できているのだが、しっくり来ないものがある。
ようは自分自身の気持ちがぐちゃぐちゃなのだ。受け止められない、割り切れない、流せない。
そんな状況であと1年3ヶ月は辛い。
そう思っている自分がいる。


友達からメールが来た。
彼女達は私にはとてもできないようなしんどい仕事や選択をして、それでも腐ることなく向き合っている。

「皆で84モトからのはがきを読みながら、後一年ちょっとで会えるねと話したよ」
と。

「後1年ちょっとで」…。
私は「あと1年3ヶ月‘も’」と考えていたのに。

同じ出来事でも本人の受け止め方次第で状況は良いものと思えたり、悪いものと思えたりする。
と、尊敬していた副院長のお言葉を思い出す。

あと1年ちょっとでみんなに会える。
あと1年ちょっとしか私はエクアドルに居られない。

悪いところばかり見て、悪い気持ちで受け止める。
原因は私にもあるのだろう。

腐りに腐った時期だったのでタイムリーなアドバイスとなった一言でありながら、
不覚にも泣きそうになった一言でもある。

こういう風に待っていてくれる友達が居るのは本当に嬉しい。
私にとって大切な人々はみんな日本でおそろしくがんばっているのがわかるからこそ、余計に嬉しい。心強い。

私も長期で腐ることなくがんばります。短期で腐ることはあっても!

という訳で、皆さんこの1年、本当にお疲れ様でした。私も今日で仕事納めでした。
よいお年をお迎えください!


bari.jpg
個人情報に配慮せず、勝手に載せちゃた!ごめんね!
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(非公開コメント受付中)

No title
俺も町歩いてたりするときチノって言われるのめっちゃいやや↓
任地は日系移住地やからまた別の差別的な目で見られるしな↓↓
バカにされるのがもっとも嫌いっていうプライドの高さもあって、
俺もそれに関してスゲーイヤな思いしてるでー。
ボリビア人なんて大嫌いやって。

でも逆に俺が彼らに対して心の中で思ってることもあるのは事実やし
色々複雑な思いになるよな。

日本では感じることのできなかった民族の違いから来る
やりとりや特別な感情。

最近はバカにされる前にちょっとバカなこと自分からして逆に注目集めるくらいの
根性ついてきたからええけども。

笑われて俺も笑って。
やっぱ笑顔が雰囲気を打破するキッカケやなーって思う。

そいつら以上にニヤニヤしてやんねん^^
へぇー
グアテマラ事情も同様ですが、ワンタンは初めて!
カワイイ響きのようにも思えますが、流せないのもよくわかります。

気分の悪い時、そやつを追いかけてとことん話したことが
ありましたっけ・・・ 
たった2年
って、最近私はよく思う。
たった2年でなにができるか・・・もう9カ月もたってもた。
残りで何ができるか・・・時間がない・・・そう焦るのが私の今の気持ち。
なんて、もったいない9カ月を過ごしてもたんやろうと思うのも今の気持ち。

でも、
84の気持ちは痛いほどよくわかる。国語力のない私にはうまく表現できんけど、たくさんの優しい人に囲まれてるはずなんやけど、
きっとすごくつかれてるんやろうな。何気ない一言ですごく心が折れる。
折れたらなかなか立ち直れんし、いいことも、悪いようにしか考えられん。
でも、これもやっぱりわかりきっていた壁なんやろうな。

あと、まだ1年3カ月、もしくは、たった1年3カ月。
でも、どちらにしろ、後悔しないようにしたいな。

1年3ヶ月後会えるのが私も楽しみ。

Re: No title
→isao

新年おめでとう!
日系移住地ならではの差別って全然想像できないけど、
私は「チナ」1種類だけでも嫌だから2種類も嫌な思いをしてそれでも「笑ってやろう!」って思うイサオは強いなあと思う。

このやりとりは本当に日本では得られない貴重な経験だよね。
なのに今はひたすらよけること、逃げることばっかり考えてる。
受け止められるようになりたいなあ。

イサオが笑って向かっていくのに対して、私は「あ、あの人ら‘チナ’って言ってきそう・・・」って思ったら、顔がこわばってっるのかもしれない。
悪いシワが増えないように、私も相手が挨拶したくなるくらいの笑顔を(フェロモンを)振りまくわ!
Re: へぇー
→かばさん

新年おめでとうございます!

「流せないのもよくわかる」、そう言って、同感していただけるだけでどれほど気が楽になるか。
ワンタンなんて、なかなかお店に置いてないし、あっても注文するエクアドル人は少ないと思います。だから、彼は良くも悪くも中国に興味津々なんでしょうね。

追いかけてとことこん話せたら、すっきりするんでようねー!
まずはスペイン語の勉強に励みます!
Re: たった2年
→はるさん

ほんと、たった2年だよね。
私が凹んで、立ち止まっている間にもどんどん時間が過ぎていく。
私もすごく焦ってるよー。
何もできてない、何ができるんだろうって。

でも年も変わったことだし、ゆっくりでも少しずつでも、這ってでも歩き続けてみようとは思ってる。

これから先の1年3ヶ月、きっと何回も心が折れる事件に遭遇すると思う。
私はまだまだ弱っちいので凹むのも腐るのも、傷つくのもしかたない。
でも、その後びよーんと戻ってくるしなやかさがほしいなあと思ってる。

私も再会楽しみ!
いいことも悪いことも「自分の貴重な経験」として報告しあえたらいいね!
そしてその後、(もし必要があれば)女磨きに行こうねー!
No title
あけおめ!!

ごめん!!「ワンタン!」って読んだ瞬間プッてなった!
うちなら「ププサ!!(エルサルの料理)」って言い返すよ。

基本、「チニータ」って呼ばれたら「ハポネサ!」って言い返すし、
「ハポネサ!」って言われたら「サルバドレーニョ!」って言うから。
うちは戦う。

最近はねぇ、面倒だからアイポッド聞いてるけどねぇ…。あは。
Re: No title
→Megmilkさん

新年おめでとう!

戦ってるのかーe-204たくましいなー。
わたしは戦うよりも、言われる度に魂が抜かれてる感じ(笑)
ハポネサにサレドレーニョ返しは面白いe-287
やってみよかなーe-264

今年もよろしくね!
プロフィール

84(はっしー)

Author:84(はっしー)
南米エクアドルに青年海外協力隊として2年間滞在。2011年3月22日に日本に戻り、現在は逆カルチャーショックに打ちのめされる日々。

趣味はエジプト。
好きな食べ物はカレーと鮭のおにぎり、そしてキューピーコーワゴールドアルファ。

どうぞよろしくねー!

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