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2017/04
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ありがとう。
私の同僚には知的障害を持つ子供を抱える人がいて、
彼女から少し前に「中古でいいから何か楽器をもらえないだろうか。」と依頼を受けた。

聞けば、彼女の息子はもうすぐ公立の養護学校を卒業する。
でもここエクアドルには日本の作業所のようなものも授産施設も通所施設もなく、
彼は学校側の提供する就労訓練「靴直し」「洗濯」「豆炒り」のどれかを選択しなくてはいけないそうだ。

ところが彼が興味を持てるのは音楽や歌。
関心を持てる対象が非常に狭い彼だから叶えてやりたいとも思うが、
民間の音楽グループは月謝が200ドル。彼女の月収も200ドル。
とうてい払えるものではない。

だからもし、楽器を手に入れられるのであれば彼の学校に寄付してもらえないだろうか、と。自分の子供だけでなく、養護学校の生徒達が楽器に触れられる機会を作ってあげたいのだという。

このお話を受けた時点で私が利用できそうな制度は期限切れ。
しかし、彼らにとっては私が唯一、楽器を入手できそうな人。

しばし悩んでいたところ、ボランティア調整員というスタッフから、隊員連絡所になんらかの役目を終えた鍵盤ハーモニカや、リコーダーがあるのでそれを使ってはどうかと助言をいただいた。
こういう時のこういう存在は本当にありがたいなーと思った。

さて、鍵盤ハーモニカへの情報収集を行う。
養護学校の生徒ゆえ、ホースつきがいいであろうと思い、鍵盤ハーモニカの状態チェックを兼ね選別。
60コ弱の鍵盤ケースを開けて、吹いて、仕舞って。
キトにおける高地トレーニングで少々肺活量の増えていた私にも、いささか残酷な作業。
ド~レミファソラシド~シラシファミレド。と60回を超える無意味な音色が気分を落ち込ませる。

学校へはいささか遠かったが、校長先生が車を出してくださったので助かった。
P5034142.jpg

学校へ着くと、鍵盤チェックをし、早々に受取証、お礼状を作ってくださる。

何かが違う???
まだまだ使える鍵盤ハーモニカをどうしようもなく持て余している日本人。
それを中古と知りながらも大切に使ってくれる人々。
確かに「必要としている人々へ、不必要になった人々が自主的に届けようとする事。」これは本当にありがたいことだと思う。提供してくれる人がいらっしゃらなかったら彼らは受け取ることもできないんだから。それにやらしい話、ここまでの輸送料も税も日本が払っている。

でも、こんなまだまだ使える状態の鍵盤ハーモニカを使ってくれる人がいるのもありがたいことだと思う。
だから、エクアドルの人々が「ありがとうございます。感謝します。大切に使います。」と言ってくださるのには非常に違和感がある。私たちの方こそ、「こんな状態で大変古く、中古ではありますが使って頂いてありがとうございます。」なのですが。

前に他の隊員もブログに書いていたが、やっぱりもらった方はなんだって喜んで下さるんだと思う。
でもそれは、なんだか日本のおごりのような気がする。使い古しや不良品を途上国といわれる国に寄付し、あたかもいいことをしているかの気分に浸る。自己満足。

日本は戦後いろいろな国の援助を受け、ここまでの発展を遂げたことはJICAで繰り返し学んできたこと。
おごることなく、相手を尊重し、双方向の援助を繰り広げていけたらなーと思いました。
以上、賛否両論あるでしょうが、あくまでも私見。

後日、楽器がきちんと使えているか見学に行く予定。



余談ですが、エクアドルにおいて障害を持ちながらも学校や養護学校に通える子供は全体の2パーセント。
学校に行ける、それだけですごく幸せなことなんだと。
残りの子供達は昔の日本のように自宅監置。
その存在がいないかの如く扱われ、生涯家族以外の人間の存在も知らないで亡くなっていく子供も少なくないそう。
この話を私は一生忘れないでしょうねー。

P4273857.jpg
みんな映りたいらしい。校長の許可取得済み。
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(非公開コメント受付中)

No title
はい!84の意見に同感。
そしてかなり久々のコメント!
引っ越ししたり環境が変わってゆっくりネット出来なかっただけです。
ちゃんと元気にしてます。
ほんとう
同意いたします。
私もいろいろ考えますが、日本人から他の国への譲渡っておごりですよね。でも、使っていただけるものを渡して使っていただくのもありがたい話。
実際あまらせているものですから。

着れる服を着ない。使えるものを使わない。流行りという文化??
でも、新しいものを身につけて気持ちが新たになることも大切なこと。
このようなバランスが難しい。。。


せせこましく生きている今、このようなブログを見ることで心が広がります。ありがとう。
チャコ隊員の独り言
プレゼントってもらった人の笑顔にあげた人も元気をもらえるよね。

僕の任地でも民芸品の作り手さんにお孫さんが障害を抱えてるお宅があるよ。
おばあちゃんが作った民芸品を売って孫のヨーグルト代になってるよ。

僕にできることは民芸品の販売活動をボランティアして、外から任地にお金を持ってきて先住民の生活を改善すること。
僕にかかわる人が少しでも潤ってくれたら良いなって思ってるよ。

大きなことをやろうとすると、どんどん欲が出てきて、ああでもないこうでもない考え始めると何もできなくなっちゃうから、小さなことから少しづつ、自分の身近なところから広がって行ったら良いなって思ってるよ。

そんな風に思えるようになったのはここ最近。
残りの任期8ヶ月、今できることを大切にしたいよね。
みんなで頑張ろうね。
No title
さおちゃん、素敵。
自分のできることをするって、簡単そうですごくむずかしいなって思う今日この頃。
ニバクレ族の言うように、難しく考えすぎてああでもないこうでもないと考えてしまって何もできないタイプの私。
さおちゃんの今回の発想の柔軟さと行動力にとてもジーンときたで。

自己満足だってええやん。
だって相手のよろこんだ顔があるんやから。それで十分っしょ。ね。
Re: No title
→nakashi

ほんと久々のコメント(笑)
でも、元気でなにより!

今回の寄付に関しては、
「まだ使える状態なので処分するにはしのびない、でも捨てるのもココロが痛む」
の結果として贈与されたもののような印象が強くて。
なんか処分することをこのような形で(あたかもいい事をしているかの如く)回避して、気持ちを保っているような。。

つばがベロベロについて固まった鍵盤ハーモニカ、日本人で「欲しい。」と思う人はいないでしょう。
でも、エクアドルの人は欲しいんだよね。
そんな状態でも欲しいくらい、買う余裕はないんだよね。
そう思うとなんか、なんか悲しくてねー。

大切なのは、気持ちの問題。
あげるのではなく、これからも使ってくれる人に受け渡すということを忘れないでほしいね。
そして吹き口を洗って乾かす、汚れはふき取る、使えるものを贈る。
将来使ってくれる人の顔はわからなくても、最低限のルールと気持ちをこめて送ってほしいと思った。

そうそう、エクアドルいつ来るの?
いつ誰が来てもエクアドルのいいところを紹介できるように、
私はちゃくちゃくと準備してるよー。
Re: ほんとう
→みをつくしちゃん

同意いただきありがとうございます(笑)。

そうそう、みをつくしちゃんが言う通り、新しい服や物を得て幸せな気分になること。
これを否定する気はさらさらないいんだよねー。

しかし、日本の飽食、飽物(?)は外に出て初めて見えてきたこと。
ここに来なかったら私は実感なく一生を終えてたと思う。

最近何が正しいことなのか、やらない方がいいことなのか。よくわからなくなってくる。
でも基本は「自分がされて嫌なことは人にしない。」なのかなー。
難しいね。いろいろ話したいよー。

でも、私がいつか1男1女のおかあさんになったときに(妄想)、
こういう形の寄付をして子供に「良かったねー。いいことしたねー。」とは言いたくないなーと思った。

あと8ヶ月で帰ります。そのときはせせこまし同盟で集まろうね!
Re: チャコ隊員の独り言
→きくちゃん

そうだね。
たくさんの人に喜んでもらえて、
たくさんの生徒が楽器に触れられる機会を得たんだから良かったんだよね。

たとえ範囲は狭くても、自分の関わりのある人に届く援助を着実に行う。
この考え方非常に好きです。
いい活動してるね。

8ヶ月も続ければ、積もるものもあるはず。
私たち協力隊員の活動によって、一人でも多くの方に温かい気持ちを提供できるといいね。


プレゼントは相手が喜んでくれるものを選びたい。
たとえそれがお古であっても、相手の望むものであればそれはアリだと思う。
その際は、プレゼントの状態を可能な限り最善の状態にしてから贈りたい。

すべてを否定する気はないよ。ないよりもあった方がいい。
考えるべきは、日本の飽品(たった数十回しか使わない鍵盤ハーモニカの購入)と、
他者へ贈り物をする際の配慮。
「あげる」のではなく、次に使ってくれる人にお渡しするという気持ちを忘れないで欲しい。
Re: No title
→はるちん

私もそうよー。考えることばっかりして、結局行動が伴わない。。。

なんか今回の件は、みんなのコメント読んでたら、
「ちっちゃいなー、私。」と思ったよ。
喜んでくれてたらそれでいいのかも。
それを一人憤っても仕方ないんだよね。

結局、自分の生まれ育ってきた環境を基に物事を判断してるから、
エクアドルの人にとってはなんでもないような事を勝手に憤ってるのかも。

それによって利益を被る人がいる、そこを見ないとね。
アルゼンチンより
お久しぶりです!
ノムラです。20日に、南米入りしました。今はイグアスにいます。
なんとかボリビア入りできそうです!!
以前はいろいろとありがとうございました!!
8月20日にリマからNYへいきます!
ブログを読んでいると、ここまで来てるんだから84さんに会いたい~!!って思います。旅が短いため、融通がきかずとても残念!

あげるのではなく、譲り渡すっていう感覚、いいですね!
じーーんとしました。寄付ってたしかに…。
寄付しました。ジコマン。そんでそれで終わり。っていう偽善者的な感覚ありますよね!
う~ん、
じゃなくて、実際使ってくれる人たちの実態を知れたらもっと寄付の感覚が変わるんじゃぁ無いかと思いました。直接それをやってる84さんはすごいです!
使わなくなったものを使ってくれる人がいるって、しかもそんなに喜んでくれている人がいるなんて、ハッピーですもんね!
旅してきて、日本はほんっっっとに恵まれている国だとつくづく思います。
おごり高ぶらず感謝の気持ち、貧しい国の人たちのほうが持ってる気がする~!
No title
おっ これっ 日本の我がバンド、マランドロスで使ってるぞ!
ふいごの音色が暖かい。
リズム楽器と合わせると ご機嫌な 合奏ができますぞ !!

間違いなくイイものですよ! あとは ノリ。
Re: アルゼンチンより
→nomuraさん

ついに南米に入られましたね~!
ご夫婦で世界一周なんて本当にうらやましい、とブログを拝見しています。
そのような決断に踏み切れたことも、それを実行できる同じ意思を持った配偶者に出逢えたことも。

エクアドル来れませんかー。残念です。
いつか(第二弾で)来てください。
いい国ですよ、と最近ココロから言えるようになりました。

人生は一度きり。
自分が育った国以外の国に行き、たくさんの人に出逢い、リアルな生活に触れる。
ほんと貴重な財産ですね。

残りの旅もお身体と安全には十分注意し、
楽しんでくださいね!
Re: No title
→cavaさん

さすが、一流ミュージシャンにも愛されるこの楽器!
アコーディオンとも異なる、この空気の抜けるゆるい感じがいいですね。
ノリだったら、こちらの人、問題ありませんね。

余談ですが最近はVallenatosとBachataが大好きです。
アコーディオンや太鼓のリズムが病み付き。
自分でも演奏できたら、楽しいんでしょうね。
でも私は聴くに専念します。
No title
こんにちは。2ヶ月前に主人の仕事でキトに来まして、キトやエクアドルについて知りたいと検索していてこちらのブログに辿りつきました。
とても深いテーマですが、それでも現地で直接に支援・お手伝いをしてらっしゃる皆さんは偉いと思います。そういう行動自体が、そしてその存在が、とても大きいものなのではないのかと思います。
「あげる」や「使ってもらえる」というのは主観的なことですが、現実に学校にもらってもらえる楽器があったということは、その学校の子供たちにとっての可能性や経験できることが増えるわけですし、素晴らしいことだと思います。

書きたいと思うことがあって書き始めたのですが、難しいテーマで上手に表現できそうにありません。すいません。
これからも、ブログを楽しみに読ませて頂きます。
Re: No title
→こぶーたさん

はじめまして。
コメントに難しい記事ながら、わかりやすくご意見いただきありがとうございます!

おっしゃる通り、非常に主観的な物の捉え方であることを
みなさんのコメントから感じています。

というのも、文化も積み上げた経験も違う国の生活の中で
「私だったら…」と自分の人生経験だけを基盤に考えてしまうからです。
でも実際、受け取った側にしてみればどうでもいい事かもしれないし、
金銭の負担なく楽器を手に入れられた、楽器に触れられる機会を得られた、のは事実ですものね。

私にとってはここエクアドル、キトでの生活が初めての海外生活です。
異文化の中で感じる違和感や、自身の感情、考え方に、
戸惑うことや判断に悩むことが多々ありますが、
それはそれで白黒はっきりさせずにグレイゾーンに残して、大切に残していきたい財産だと思っています。

キトは本来なら夏だというのに、1日中カラリと晴れることが少なく洗濯に困りますね。
滞在1年4ヶ月にしてようやくこの国を心から好きだと思えるようになりました。
たいした情報はお伝えできないかもしれませんが、
エクアドルやキトの良いところを共有していただけるよう更新していくことを長期目標とします。
No title
お返事ありがとうございます。

>異文化の中で感じる違和感や、自身の感情、考え方に、
>戸惑うことや判断に悩むことが多々ありますが、
>それはそれで白黒はっきりさせずにグレイゾーンに残して、大切に残してい
>きたい財産だと思っています。

私も、異文化で過ごして感じること、悩むこと、本当に大切な財産だと思います。特に最初の海外の生活で、はっしーさんのようにソーシャルワーカーとして、普通に海外で生活してもなかなか接点を持てない場所で活動されていれば尚更だと思います。これからも、いろんなお話を伺うのを楽しみにしていますね!

キトにお住まいとのこと。いつかお食事でもしながら、お話が伺えると嬉しいです。
Re: No title
→こぶーたさん

私の家も職場もおそろしく冷えるので、
この土日はミンドまで暖を取りに行って来ました。
あたたかかくて良かったです。

いつかぜひ、お会いできたらと思います。
楽しみにしています!
プロフィール

84(はっしー)

Author:84(はっしー)
南米エクアドルに青年海外協力隊として2年間滞在。2011年3月22日に日本に戻り、現在は逆カルチャーショックに打ちのめされる日々。

趣味はエジプト。
好きな食べ物はカレーと鮭のおにぎり、そしてキューピーコーワゴールドアルファ。

どうぞよろしくねー!

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